ギターの指板を覚えるにあたってフレットの音が分からない内は、やはり視覚的に覚える事も多いかと思います。
よく本に掲載されているマイナー・ペンタトニック・スケールの形があります。
もちろんこれを覚えるのも大事ですが、このポジションだけでなくもっと全ポジション縦横無尽に動きたいと思いませんか?
今回はアドリブを習う際に最初の方で習うマイナー・ペンタトニック・スケールについて書いてみようと思います。
このブログでは指板の捉え方をメインにしますので、マイナー・ペンタトニック・スケールをだいたい知っていて、ギターの指板をもっとワイドに捉えて弾いてみたいという方にヒントになればと思い書いていこうと思います。
今回はKey=Aのブルースなどでよく使用するAmマイナー・ペンタトニック・スケールを題材にします。
まずルートになるA(ラ)が指板で見えていないと中々縦横無尽にとはいかないので、そのA(ラ)の位置を覚える所から始まります。
まずどこか一つでいいのでA(ラ)を見つけ、そこからギターのオクターブ関係を見ながら色々なA(ラ)の場所を探すことになります。
オクターブ関係を覚える方法として何点か書きたいと思います。
例えばロックでよく使うパワーコード。これはルートと5度で出来ていますがさらにオクターブ上のルートを重ねた下の図のようなタイプもよく見ます。Rはルートです。
この図はAのパワーコードで、⑥弦5フレットはA(ラ)で、④弦7フレットは1オクターブ高いA(ラ)です。これでルートのオクターブ関係が分かります。
次に行く前にギターの指板をややこしくしている原因の②弦と③弦のチューニングの音程(インターバル)のお話しをします。
ギターのチューニングは
⑥⑤弦のインターバル(4度)、
⑤④弦のインターバル(4度)、
④③弦のインターバル(4度)、
③②弦のインターバル(3度)、
②①弦のインターバル(4度)。
②③弦のところだけ3度になっていますので、指板では1フレットのずれが生じるわけです。
たとえば④弦ルートのAのパワーコードを作ってみます。
③弦②弦のインターバルのせいで上の方でやった⑥弦ルートのパワーコードの形と微妙に違う形になります。1オクターブ高い方のルートが1フレット分→にずれています。この点に注意しながら見てみると、このパワーコードからも②弦③弦をまたぐ場合のオクターブ関係が見えてくるかと思います。
次に普通のローコードC。
ここからもルートのオクターブ関係が分かります。
そしてまたチューニングの話に戻りますが①弦と⑥弦はE(ミ)にチューニングするので音の配置的には同じ関係になります。
よって⑥弦の5フレットがA(ラ)なら①弦の5フレットもA(ラ)です。
これは2オクターブの関係です。
そして次に開放弦と12フレットの関係、これも1オクターブの関係
これらのオクターブ関係を簡単にまとめてみました。(すべては書ききれていませんが重要な部分だけ)
一見ややこしそうですが先ほどの知っている知識で導くことが可能です。
いよいよ本題です。このAmマイナー・ペンタトニック・スケールを指板全体で捉えていくためにはこのAの所に3の指(薬指)を置く事から始まります。
長くなりましたので続きは次回に。